湯ノ湖

中禅寺湖とともに、奥日光を代表する湖「湯ノ湖」。三岳の噴火によって流れ出た溶岩で湯川がせき止められてできた、山間の美しい湖です。周囲約3kmに及ぶ湖のまわりには、コメツガ、ウラジロモミなどの針葉樹や、ノリウツギ、オオカメノキ、ダケカンバなどの広葉樹の原生林が生い茂り、秋には色とりどりの紅葉の絶景が広がります。湖岸を1周する散策路も整備されており、所要時間は歩いて約1時間です。また、マス釣りの名所としても知られ、解禁期間（5月～9月）には多くの人々でにぎわいます。北側にあるのは、日光の奥座敷と呼ばれる湯元温泉。乳白色の温泉を楽しみながら、湯ノ湖の雄大な景色に癒される旅もおすすめです。


湯ノ湖の南端には、湖水が流れ落ちる奥日光の名瀑「湯滝」があります。滝壺にある観瀑台から、高さ70m、長さ110mの豪快な滝を間近に眺めることができる観光スポットです。さらに南に向かって足を延ばすと、400ヘクタールの広さを誇る高層湿原「戦場ヶ原」が広がっています。350種類にも及ぶ自生植物や野鳥の観賞が楽しめるほか、男体山を背景に広大な湿原を見渡せる展望ポイントが各所に設置された、自然の宝庫です。湯ノ湖～湯滝～戦場ヶ原は高齢者や初心者でも歩きやすいハイキングコースになっています。自然を満喫しながら、のんびりと散策をお楽しみください。