弥生時代の暮らしを見て、学んで、体験する
弥生時代最大規模の環壕集落を復元。古代の歴史を解き明かす、貴重な遺跡を保存する歴史公園
紀元前5世紀頃から紀元後3世紀頃までのおよそ700年間に及ぶ、弥生時代。狩猟採集から水田稲作農耕へと暮らしが変わり、「ムラ」の誕生から「クニ」へと発展したこの時代の代表的な遺跡のひとつが、佐賀県で発掘された吉野ヶ里遺跡です。弥生時代におけるすべての時期の特徴がわかる遺構・遺物が発見され、社会がどのように変化していったのかという過程が明らかになった、きわめて学術的価値の高い遺跡。この日本の文化的資産である吉野ヶ里遺跡の保存と、当時の施設の復元や発掘物の展示を通じて弥生時代を体感できる場所として整備されたのが、「吉野ヶ里歴史公園」です。
一番の見どころは、最盛期とされる3世紀後半の巨大環壕集落が復元された「環壕集落ゾーン」です。支配者層が住んでいたとされる「南内郭」、祭祀や政事がおこなわれていた「北内郭」、祭祀や政事の際に使用する道具をつくる場所だった「中のムラ」や一般の人々が住んでいた「南のムラ」などが、当時の建物とともに復元されています。ほかにも、映像施設やレストランがある歴史公園センターを中心とした「入口ゾーン」、大型遊具やスポーツ、バーベキューが楽しめる「古代の原ゾーン」、弥生時代の森を再現した「古代の森ゾーン」など、見どころ満載。さらに、勾玉づくりや火おこし、土笛づくりを体験できる「弥生くらし館」や、組ひもや布つくり、楽器製作を楽しむ「古代の森体験館」など、さまざまな体験プログラムも充実しています。
- 〒842-0035 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田1843
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ウェブサイト
- ・JR吉野ケ里公園駅から徒歩15分
・長崎道東脊振ICから国道385号経で約5分