青森市発祥の歴史を紡ぐ神社。
青森出身の棟方志功による所蔵品など見どころ満載。
善知鳥と書いて、「うとう」。美しくも不思議な響きを持つ言葉です。うとうは海鳥で、古代の人は天空の神々から与えられた神意を地上の世界に使わすものとしてこの字を当てたそうです。なぜ神社の名前を善知鳥としたのかは諸説ありますが、確かなのは、かつてこの場所が善知鳥村と呼ばれていたこと。青森市発祥の歴史を紡ぐ神社といわれています。
境内ではうとう沼や中洲の清らかな風景とともに、寛永18年に建立された弁財天宮など歴史を物語る史跡が点在しています。青森出身の版画家・棟方志功の所蔵品も見どころの一つ。善知鳥神社は志功が子供の頃暗くなるまで遊んだ場所で、結婚式も挙げたそうです。神社には『善知鳥親子図』など志功の作品が数点所蔵されています。また、松尾芭蕉や江戸時代の歌人・菅江真澄の歌碑、奥州街道の終点が善知鳥神社にあったことを示す記念碑も点在。水辺と緑に包まれる神社で、悠久の時の流れに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
- 〒030-0803 青森県青森市安方2-7-18
-
ウェブサイト
- JR青森駅から徒歩10分