水郷情緒を満喫する潮来名物の舟旅
かつての水郷潮来の暮らしに想いを馳せる、サッパ舟での水路めぐり
霞ヶ浦や北浦に囲まれ、水運の要所として栄えた水郷の町、茨城県潮来市。かつては町中に水路が縦横無尽に張りめぐらされており、人が行き来するための民家と民家をつなぐ小さな橋が各所に架けられていました。サッパ舟と呼ばれる舟に乗って12本の橋をくぐりながら水路をめぐる「十二橋めぐり」が有名です。サッパ舟とは櫓を使う手漕ぎ舟のことで、水郷地帯の生活には欠かすことのできない存在でした。その名の由来は舟の形が笹の葉に似ていた、サクバタ(作場田)舟が訛って変化した、など諸説あります。船頭さんの操るサッパ舟に揺られて水路をめぐる舟旅は、水郷情緒たっぷり。毎年5月下旬~6月下旬頃に開催される水郷潮来あやめまつりのシーズンには、多くの観光客でにぎわいます。
十二橋めぐりには、「前川十二橋めぐり」と「加藤州十二橋めぐり」の2つがあります。「前川十二橋めぐり」はあやめまつりの会場である水郷潮来あやめ園に沿って流れる川を運航。シーズン中はあやめ園に咲くたくさんのあやめ(花菖蒲)などが楽しめるほか、水郷潮来の象徴として再建された水雲橋を通ります。「加藤洲十二橋めぐり」は、北利根川を横断し、加藤洲水門をくぐって細い水路を運航。「加藤洲十二橋」は、江戸時代からの伝統を現代に伝える水郷随一の名勝で、風情にあふれた景観を満喫することができます。船頭さんの巧みな竿さばきも見どころのコースです。
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