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「奈良の大仏」で知られる、世界遺産の寺院

世界最大の木造建築物「大仏殿(金堂)」をはじめ、国宝建造物が多数

奈良公園内にある、華厳宗の大本山「東大寺」。728年、聖武天皇が幼くして亡くなった皇太子を弔うために創建した「金鍾山寺」がはじまりとされています。その後、国家の安寧を祈願して全国に点在する国分寺の総本山として東大寺を造営。聖武天皇の発願により、本尊として造立されたのが有名な「奈良の大仏」です。正式名称は「廬舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)」。752年に、大仏様の目に筆で瞳を描いて魂を迎え入れる儀式「大仏開眼供養会」が盛大に執り行われました。その後、幾度となく天災や戦火によって被災しましたが、修復や再建を繰り返し、今日までその姿が護り伝えられています。大仏様が鎮座する「大仏殿(金堂)」も、国宝に指定される世界最大級の木造建築物です。

ほかにも、東大寺には国宝建造物を含む文化財が、数多く残されています。東大寺の正面にある「南大門」は日本最大の山門。現在の門は鎌倉時代に再建されたもので、当時の大仏殿の威容を偲ばせる貴重な遺構です。また東大寺の中で最古の建造物が、「法華堂(三月堂)」。天平時代初期と鎌倉時代の建築が融合したお堂で、天平彫刻の宝庫となっています。また、東大寺が所蔵する貴重な寺宝を展示する、「東大寺ミュージアム」も見どころです。
  • 〒630-8587 奈良市雑司町406-1
  • ウェブサイト
  • JR近鉄奈良駅から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分

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