皿倉山

門司港レトロ展望室、小倉のイルミネーション、ものづくりの町を象徴する工場夜景など複数の日本夜景遺産を有し、2018年に続いて2022年にも「日本新三大夜景都市」に認定された、北九州市。中でも、「新日本三大夜景」のひとつに選ばれる国内屈指の夜景スポットとして有名なのが、標高622mの皿倉山です。山麓駅から山頂の展望台駅までは、ケーブルカーとスロープカーを乗り継いで約10分。北九州市内と関門海峡を一望する展望台では、「100億ドルの夜景」とも称される美しい大パノラマが広がります。2015年には皿倉山山頂の夜景が「恋人の聖地」に認定。ハート型のモニュメントが設置された「天空ドーム」は、デートスポットとして人気があります。

皿倉山には複数の登山ルートがあり、初心者でも気軽に登山が楽しめるスポットとしても親しまれています。最も人気の高い「皿倉表登山道コース（2022年4月現在、土砂崩れのため通行止め）」は、紅葉のシーズンがおすすめ。樹齢を重ねた楓と杉が織りなす景観とアーチ状の石積み橋梁が残る景勝地「楓杉峡」が見どころです。ほかにも「煌彩の森コース」には、春は青葉とツツジ、初夏にはアジサイ、秋は紅葉のトンネル、冬は雪景色と1年を通して楽しめる「四季彩ロード」。山頂の東側斜面の岩場に向かう「国見岩コース」には、神功皇后の伝説が残る皇后国見岩があり、現在はロッククライミングの練習場として楽しむ人の姿も見られます。