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民を困難から救うため、大洗海岸の岩礁に降臨した神様

太平洋に面した丘の上に鎮座する医薬・福の神が御祭神の歴史ある神社

大洗磯前神社の御祭神は、神話「因幡の白兎」で知られる福徳を授ける神「大己貴命(おおなむちのみこと)」と、医療祖神と仰がれ万人を難病から救う神として信仰される「少彦名命(すくなひこなのみこと)」。平安時代の書物「日本文徳天皇実録」によると、流行り病で飢饉が起きた大変な時代に、福の神・医薬の神である御祭神が降臨し、「今、民を救わんがために、また帰り来たれり」と仰ったことから創建されたと伝わっています。江戸時代には神社前の海岸が潮湯治(病気治療のために海水に浸かること)でにぎわい、明治時代までは眼病に効くといわれた湧き水「目さらしの井」が境内にあったことから、現在も御神水を求めて多くの人が訪れます。

御祭神が降臨したとされる海辺の岩礁は「神磯」と呼ばれ、禁足地となっている神聖な場所です。古くから景勝地として知られるこの聖地には、現在鳥居が建てられています。波しぶきをあげる岩の上に鳥居が立つ風景は神々しく、パワースポットとしても人気です。広大な海を背景に朝日が昇る様子はまさに息をのむ美しさ。日の出の時刻には絶景を撮影しようと多くの人が集まります。この「神磯の鳥居」は、神社だけでなく大洗町のシンボルです。毎年元日には、宮司が海岸に降り初日の出をお参りする「初日の出奉拝式」が執り行われています。
  • 〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
  • ウェブサイト
  • ・JR水戸駅北口→茨城交通バスアクアワールド、大洗行きで30分、バス停:大洗神社前下車、徒歩すぐ
    ・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線「大洗駅」よりタクシー2.5km5分
    ・北関東自動車道 水戸大洗ICより6km約15分

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