名蔵アンパル

日本で珠玉の島風景とも言うべき名蔵アンパル固有の湿地帯は、八重山諸島、石垣島の西海岸に位置します。石垣島は、沖縄本島の南西約400 kmに位置し、日本でここ以外には見られない独自の生態系を持っています。
名蔵川が名蔵湾に流れ込む湿地帯は、干潟とマングローブ林から成り、この地域にしか見られない多様な野生生物のすみかになっています。この湿地帯には、底生生物、魚類、ゴカイ、アナジャコ、カニ、ワシなどが生息しています。運が良ければ、名蔵アンパルを渡りの休憩地としているカンムリワシの飛来を見られます。日本のほとんどは山岳地形であるため、この亜熱帯性の生態系を訪れてみるのは、思い出深い体験になるでしょう。
石垣島は、本土とはまったく異なる文化が受け継がれていることでも特異な存在です。都会のコンクリートジャングルとは無縁の石垣島には、美しいビーチや珊瑚はもとより、他の地域では目にすることのない固有の慣習が見られます。