白砂青松と富士山が織りなす、日本を代表する景勝地
葛飾北斎や歌川広重も描いた絶景日本三大松原のひとつ「三保松原」
静岡県の「三保松原」は、虹の松原(佐賀県)・気比の松原(福井県)に並ぶ、日本三大松原のひとつ。約7kmの海岸に約3万本の松が生い茂り、古くから景勝地として親しまれてきました。見どころは、松林の緑、打ち寄せる白波、海の青さと霊峰富士が織りなす絶景。その眺望のすばらしさは、日本最古の歌集「万葉集」の中でも和歌に詠われるほど。浮世絵においても葛飾北斎や歌川広重がその姿を描いており、芸術的にも認められた構図の美しさが魅力です。2013年、世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉-」の構成資産のひとつに登録されています。
三保松原は、天女と地元の漁師との交流を描いた「羽衣伝説」の舞台としても有名です。浜には、天女が舞い降りて羽衣をかけたとされる「羽衣の松」もあります。室町時代の能楽師・世阿弥によってつくられた謡曲「羽衣」の題材にこの伝説が描かれたことで、三保松原の魅力がさらに広まり、多くの画家の作品に影響を与えたと言われています。また、周辺には羽衣伝説ゆかりの神社として知られる「御穂神社」があり、パワースポットとしても人気です。約500mにわたる松並木の参道は通称「神の道」と呼ばれ、厳かな雰囲気が漂っています。
- 〒424-0901 静岡市清水区三保
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- JR清水駅からバス三保山の手線で約25分「三保松原入口下車」徒歩約20分