亀山に築かれた、高さ日本一を誇る「石垣の名城」
当時の最高技術を用いてつくられた石垣の数々が見どころ。「日本100名城」のひとつ
香川県丸亀市にある丸亀城は、標高約66mの亀山に築かれた平山城で、別名亀山城とも呼ばれています。1597年、高松藩初代藩主の生駒親正とその子・一正が5年の歳月をかけて築城しました。1615年の一国一城令により、高松城を残して丸亀城は廃城。その後、1645年に山崎家治が幕府の許可を得て、現在の丸亀城を再築、城下町を整備しました。
丸亀城は「石垣の名城」と言われるほど、高さ日本一の石垣を有する城として有名です。江戸時代初期の城郭石垣における最高技術を駆使して作られたもので、荒々しい野面積み、端正な算木積みなど複数の石垣を同時に見ることができます。内堀から天守にかけて積み重ねられた石垣は、独特の反りを持つ「扇の勾配」と呼ばれる形をしていることも特徴。その見事な曲線は、多くの人を魅了しています。
ほかにも、丸亀城の見どころはたくさんあります。高さ約15mの木造天守は、江戸時代以前に建設された当時の姿で残っている現存十二天守のひとつです。「大手一の門」は毎日正午に太鼓を打ち鳴らす「時太鼓」で知られており、内部は一般公開されています。敷地内には歴史・民俗資料館である「丸亀市立資料館」や、「丸亀城内観光案内所」も併設。また、一年を通じてさまざまなイベントも開催されています。中でも特ににぎわうのが毎年5月3日・4日におこなわれる「丸亀お城まつり」。丸亀市を代表するお祭りとして、多くの人が訪れます。
- 〒763-0025 香川県丸亀市一番丁
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・善通寺IC、坂出ICから車で約15分