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約1300年、日本を支え続けた、大地の贈り物

坑道の総延長はおよそ800km 国内最大級の採掘跡を誇る、日本の貴重な産業遺産

秋田県の北東部は、日本最大の鉱山地帯として知られています。なかでも「尾去沢鉱山」は和銅元年(708年)に発見されてから、閉山する昭和53年(1978年)まで、1270年の歴史を持つ鉱山です。ある伝記によると、奈良時代には奈良東大寺の大仏鋳造に、平安時代末期には藤原氏によって築かれた平泉の黄金文化に、この尾去沢鉱山の一部で採れた金が大いに貢献したと伝えられています。そして明治維新後には日本の近代化を、戦後には日本の高度経済成長期を支える重要な資源となりました。
尾去沢鉱山は、マグマが地下の亀裂に入り込んで細い脈状に固まった、鉱脈型銅鉱床と呼ばれる鉱山です。完全な形で残っている江戸時代の坑道や、人の力で掘られた国内最大級の採掘跡等、貴重な産業遺産が数多く残っています。はじめての方には、江戸時代から近代までの鉱山の様子を知ることができる日本最大規模の坑道「観光坑道見学コース」を巡るのがおすすめ。もっとじっくり楽しみたいという方には、月間10万トンの銅鉱石を処理した国内最大級の選鉱場跡や土木遺産に認定された煙突をもつ製錬場跡等、貴重な坑外施設をバスでまわるコースもあります。また、「純金・砂金採り」や「天然石掘り」、天然石でつくる万華鏡・アクセサリーづくりといった、鉱山ならではの体験メニューも豊富です。旅の思い出づくりにぜひお試しください。
  • 〒018-5202 秋田県鹿角市尾去沢字獅子沢13-5
  • ウェブサイト
  • 東北自動車道鹿角八幡平ICから10分

周辺紹介 | 史跡尾去沢鉱山

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