彦根城

「彦根城」は、彦根藩・井伊家三十五万石の居城。約20年の歳月をかけて築城され、1622年に完成しました。月明かりに浮かぶ彦根城の美しさは、琵琶湖八景のひとつに数えられています。別名は「金亀城（こんきじょう）」。築城以前、彦根山にあった寺院に金の亀に乗った観音像が安置されていたため、この名が付いたと言われています。明治時代の廃城令や戦火を免れた保存状態の良い城として知られ、今もなおその勇壮な姿を眺めることができる、国指定の特別史跡です。

彦根城の周辺では、毎日決まった時間に鐘の音が聞こえます。本丸下の太鼓丸に設置された「時報鐘」です。今でも現役の鐘として使用されており、江戸時代から絶えることなく朝6時から3時間おきに1日5回打ち鳴らされています。その美しい音色は、「日本の音風景百選」にも選ばれるほど。当時の建造物とともに、当時の音色を聞くことができるのも、彦根城ならではの魅力と言えるでしょう。また、彦根市の公式マスコットキャラクターである「ひこにゃん」に会えるスポットとしても人気です。お堀にかかる京橋を渡るとすぐ、江戸時代の城下町をイメージした「夢京橋キャッスルロード」があります。約350mも続く通り沿いには、土産物店や食事処、甘味処が軒を連ねており、ショッピングや食べ歩きをするのも楽しみのひとつです。