最も古風な趣をたたえる街並みの1つ
江戸情緒が残る茶屋街にはかつて、芸者や侍の住まいもありました。
金沢市で最も古風な趣をたたえる街並みの1つは、ひがし茶屋街でしょう。時代の流れとは無縁に息づく日本の伝統の一部です。数百年の歴史を持つ茶屋街は、古い日本文化を象徴し、金沢の天候に左右されることなく、常にその魅力を放ち続ける生きた例なのです。
江戸情緒が残る茶屋街にはかつて、芸者や侍の住まいもありました。現代において侍の姿を目することはありませんが、金沢は現在でも芸者さんが働いている日本で数少ない地域の1つになっています。花街の文化的価値が全国的に認められている街は、京都の祇園と並んで、金沢だけです。
茶屋街には、お土産にぴったりの工芸品を扱う店が建ち並んでいます。200年もの歴史を持つ茶屋の内部を見学して、19世紀当時にあった芸者の住居の一端を体感することもできます。茶屋街に灯りがともる夜の表情にも、昼に劣らぬ魅力があります。日暮れどきは、50人を数えるという芸者の姿を目にすることができるかもしれません。
金沢城や兼六園といった名所ももちろん魅力的ですが、金沢観光はまずはこの街から始めるのがおすすめです。
- 〒920-0831 石川県金沢市東山
- JR金沢駅東口からバスで10分(橋場町)