烏帽子岳

標高719.6mの烏帽子岳は青森県野辺地町のシンボル。勾配も緩やかなため、気軽に山登りを楽しむことができます。標高とともに変化する亜高山植物が多い山として、県内外の登山愛好者に親しまれています。登山道は樹齢100年を超えるヒバやブナの天然林に囲まれており、マイナスイオンもたっぷり。何といっても、陸奥湾を一望する頂上からの絶景は必見です。北は北海道や下北半島、南は八甲田連峰、東は太平洋、西に岩木山を望む360度の大パノラマ。ふもとから山頂までは平均1時間強の道のりですが、頂上の手前まで自動車道もあり、体力に自信がない方も安心してお楽しみいただけます。
明治初年頃、猟に出たまま帰らない父を待って、毎日泣きながら暮らしたという娘の伝説が残っている「父恋し夜泣き石」からスタートする登山コースは、途中かつて御堂が位置していた場所を示す「烏帽子神社跡」を経て、山頂にある烏帽子神社に到着します。神社では、毎年6月の山開きに１年の登山者の無事を祈る安全祈願がおこなわれています。